ニワトリ家族 クロ助、ハーレムの帝王となるw

子供の頃のクロさん。

3羽家族になった頃のクロさん。

日本飼鳥会会長宅の庭で遊ぶクロ助。

初夏から秋までの日差しを浴びて泥遊びを堪能するはずだった3羽は

なぜかオンドリの仕事についてしまった。オンドリなんて卵も産まないし

若鶏のうちに肉になるものだけど、みんな3歳程度なので種鶏として

メスを従えることになった。

10羽の雌鶏たちを世話するクロ助。

オンドリはクロしかいない。ニワトリはそんなものらしい。だから残りの

9羽は肉になってしまうわけだ。

クロは最初1羽でカゴを独占していた。そのうち雌鶏をもらったけど、相手にせず

仲が悪いので別居。次々と雌鶏を変えて見るも全然ダメ。

なにしろ私を相棒と思い込んで育ってるからか、「ニワトリの♀なんか相手に

できるか」とばかりに無視。

ちゃんと雌鶏たちを見張っている。雌鶏たちもクロ助の態度を見て動いている。

私は最初、とても心配だった。可愛そうだと思った。私から離れて自然の中に

置くなんて3歳になったクロにできるんだろうか?なにかあったらどうしよう。

でもつくねの実家のご主人が「ニワトリだってなんだって仕事させなきゃどんどん

ダメになるんだ。みんな可愛がるということを勘違いしてるよ。生き物には

その生き物らしい生き方というものがある。」という話を聞いていて、とても

共鳴できるものがあった。とにかくニワトリらしく元気に動いてもらおう、と

3羽をそれぞれ日光浴合宿に出した。

最初にウコッケイのウコがウコッケイばかり趣味で飼っている大金持ちに見初められ

「新しい血筋が欲しいから貸してくれ」というのでやたら大きなお宅に婿に行った。

ウコはいわゆる「東京ウコッケイ」だ。強く大きくするために混ぜた雑種。

それからつくねがブラマーばかり飼っているお宅の広い庭に移動した。

理由は、実家では他のブラマーのオンドリたちと喧嘩ばかりしてちっとも

走らないから。威嚇が商売になってしまった。そこで雌鶏たちの沢山いる

広い敷地を走り回れるお宅に居候になった。日光浴させてトサカを真っ赤にし、

広い敷地を毎日走り回って足腰を鍛え、メンドリたちの監視をする。

実家のご主人が心配したのは「走ってないから足腰が弱くて不健康だ」という

点だった。泥の上を走り回らせないといいニワトリにならない。

彼の長年の経験からの意見では、どんな鳥も「日本の問題は規格が小さすぎて

不健康になってしまう」ことらしい。家が小さすぎるんだよ、と言ってたけど

どんなに「放し飼い」と言ったってせいぜい8畳くらいでしょう。

頭の痛い話だ…と思ったけど、つくねは元気。

そして最後がクロ助。メンドリにはめもくれなかったクロ、仕方なくメンドリばかりの

大部屋に移したら仲良くやってるという。写真を見ると、まわりのメンドリたちを

ちゃんと見守りながらたたずんでいる。クロはやっと定住の地を見つけたらしい。

3歳のオンドリはこうあるべきだという姿が写真にあった。

彼らはいまのところこのままオンドリとしてボスを務めて行くだろう。たまに

会いに行く。

これだけ沢山いれば冬も寒くない。ガンバレクロ助!